定番設備:キッチン

パナソニックを採用】
キッチンはパナソニックラクシーナを採用しました。
トクラスとどちらかを検討していたのですが、食洗器の選択肢で、パナソニックに決めました。

キッチン.JPG 

【カウンターの高さは90㎝】
一番迷ったのがカウンターの高さです。
夫婦とも長身ではないのですが、リフォーム前の高さ85㎝のカウンターがちょっと低く感じていました。
これから高齢になるにつれ、背を屈めるのがつらくなるのではないかと思い、90cmにしました。
ラクシーナは、高さが5㎝刻みなので、85㎝の次が90cm。トクラスはもっと小刻み。)
1年間使ってみて、90cmで正解でした。 

【コンロはガスに】
当初はIHコンロにするつもりで設計していたのですが、この築30年のマンションではアンペア数が限られて(40A)いて、IHコンロを使うにはアンペアブレーカが落ちないようかなり気を使わなければならないことが分かり、ガスに変更しました。 

【食洗器は6人用】 
食洗器は、6人用(ディープタイプ)にしました。
夫婦二人だけですが、1日に一回、三食分をためて使うようにしています。(三食分ためると、食器が入りきらないこともある。)
エコナビなし、プラネットアームあり、バイオパワーありのタイプです。
いままで食洗器は持っていなかったので、「こんなに便利で、きれいになるのか!」です。

【水栓金具はグースネック】
水栓金具はグースネックにしました。(別ページをご覧ください。)
パナソニックのショウルームに、KVKの水栓金具が展示されていた(パナソニックは水栓金具を作っていない)ので、KVKの製品からグースネックタイプのものを選びました。

浄水器はつけなかった】
浄水器はつけませんでした。
浄水器というものの効果がいまひとつ明解でない。
・フィルターを定期的に交換するコストが高い。
・水道水もまずくない。(このマンションは水道直結)
・災害時の断水に備えてミネラルウォータを買って、少しづつ使ている。

【照明はベースタイトとダウンライト】
キッチンの照明は、全体を照らすベースライトと、カウンター上のダウンライトを付けました。(パナソニックのカタログに載っているような感じ)
明るさ的にはベースライトだけで十分かと思っていたのですが、「高齢になると明るいほうが見やすい」とSEさんからアドバイスを受け、ダウンライトも付けました。どの程度の明るさになるかは、パナソニックのショウルームで確認。
リフォーム事例を見ると、ダウンライトだけ5個ぐらいつける場合もあるようですが、ベースライトにしたことで手元の影が出ません。
ただ、コスト的にはアップしました。

【床はリビングからつなぎ目なく】 
キッチンの床だけを防水性の強いものにする場合もあると聞いていたのですが、リビングからつなぎ目なく同じ床材を使いました。1年間使いましたが特に問題はありません。

カップボードもパナソニック】 
カップボードのもラクシーナを採用しました。
吊戸棚の位置をあまり高くせず、無理なく使える高さにしました。
リフォーム前に持っていた食器棚は処分し、食器を入れるのはこのカップボードだけとしました。
十分な容量があります。

 カップボード.JPG

 

断熱化

今日は断熱回収について紹介します。

(1)内窓設置

この部屋には、ベランダ側の窓(リビングとベッドルームの窓)と、外廊下に面した窓(玄関の左右の洋室の窓)がありますが、すべての窓に内窓を取り付けました。LIXILのインプラス単板ガラスを選びました。
単盤ガラスにしたのは、リフォーム業者のSEさんもLIXILの担当者も、「東京では単盤で十分」、「二重ガラスにすると開け閉めが重くなる」というアドバイスがあり、それで決めました。(実際、LIXILのショウルームで二重ガラスを開け閉めしたところ、少し重く感じた。)

ベランダ側の窓は、冬場、ぽたぽた垂れるような結露があったのですが、リフォーム後はそういう結露はくなりました。

ベランダ側の窓

二重窓1.jpg 

外廊下側の窓

二重窓2.JPG 

(2)遮熱ブラインド 

 ベランダ側の窓は、南西向きで日当たりが強いので、遮熱ブラインドを付けました。立川ブラインドのパーフェクトシルキーを選びました。パーフェクトシルキーは、遮熱のものも、遮熱ではないものも、値段(定価)が同じでした。(選べる色が少し少なかったですが、元もろベーシックな色にするつもりだったのでOK)

なお、外廊下側のなどは、日当たりがほとんどないので、遮熱ではないブラインドを付けました。ニチベイのセレーノ耐水タイプを選びました。

ベランダ側と外廊下側でブラインドを変えたのは、ベランダ側は「もともとの窓」、「内窓」、「ブラインド」の順ですが、外廊下側は「もともとの窓」 、「ブラインド」、「内窓」の順にしたからです。
外廊下側は、もともとの窓に結露したときのことを考えて、耐水タイプにしました。

ブラインドを外窓と内窓の間に置くとブラインドにほこりが付きにくいですが、部屋側にブラインドがないと、夜、ガラスに自分たちの姿が映ってしまいます。 

(3)玄関ホール

デザイナーが指摘した課題にもあったヒートショックの危険を回避するため、玄関ホールを設けました。
このマンションは外廊下方式であり、リフォーム前は、外廊下と室内とが玄関ドア一枚で仕切られていたため、室内(廊下部分)は外廊下と温度・湿度に大きく影響されていて、またその廊下との間にドアがないサニタリルームも廊下と同じ温度になっていました。

玄関ホールを設けることで、外廊下→玄関ドア→玄関(土間+ホール)→内ドア→室内 となり、室内の温度・湿度はエアコンでコントロールできるようになりました。

(4)床上げ

床の段差をなくすため、床を少し上げましたが、これも断熱化に一役買っているようです。
リフォーム前は、リビングダイニングや洋室の床は、コンクリートの上に遮音材フローリングの直貼りでした。(このマンション新築時はウォール2ウォールのカーペットだったようだが、前のオーナーさんがフローリングにリフォームしていた。) 

【断熱化の効果】

・電気代が安くなった:以前に比べて、平均して5%ぐらいは安い。
・冬場、エアコン以外に暖房器具を使わなくなった。:以前は、サニタリルームで赤外線ヒーターを、リビングでホットカーペットを使っていたが、不要に。

 

バリアフリー化

今日はバリアフリー化について紹介します。
このリフォーム際、いつかは車イスを使うことになるかもしれないと想定しました。
ただし、もともと広い部屋ではないので、要介護度が高くなったらそれなりの施設に移ればよいと考えて、この床面積できる範囲でのバリアフリー改修です。

(1)床の段差解消

リフォーム前は、廊下とリビングダイニングの境に大きな段差がありました。(廊下のほうが10cmぐらい高い)
給水・給湯管を通すために廊下の床が高くなっているようでしたが、給水・給湯管はそれほど径があるわけではないので、なぜそれほど廊下の床を上げる設計になっていたのかわかりません。

その段差の分だけ床を上げ、一部を除いて部屋全体が床がフラットになりました。
またその結果、ベランダ側の窓(リビングとベッドルームの窓)は掃き出し窓となりました。 

玄関土間も給水・給湯管を通す分だけ上げ、玄関ドアと土間の間の敷居の段差を小さくしました。
室内の床は、さらに上がっているので、玄関土間とホールの間に上がり框を入れることができました。

(2)ワンルーム

ドアを引き戸に変えてバリアフリー化するのが一般的なようですが、このリフォームでは、(サニタリルーム以外)ドアをなくし、ワンルーム化しました。 

(3)幅確保

ベッドの回り、キッチン、玄関ホールの内ドア、玄関ホールからリビングへの通路、サニタリルームの引き戸など、幅を確保しました。
ただし、もともと床面積に限りがありますから、85cmほどを取るのがやっとです。
この幅の設計は、リフォーム業者さんに検討していただきました。 

 (4)手すり

玄関土間のベンチから立ち上がるところと、トイレの便器から立ち上がるところには、つかまり用の手すりを付けました。